ウチには今、ネコ2匹がいるのだが、そのうち年長のちびの具合が突然悪くなった。
チビももう16、17歳になる。 飼い猫が10歳を超すと長生きだと言われるが、質の高いエサと水を与えて屋内で飼ってればネコは20歳近く生きるものなのだ。
ところがネコも高齢になると悪いところが出て来る。特に高齢ネコはかなりの確率で腎機能障害を起こす。これが発見しにくいのだ。ネコは腎機能が強力で症状が相当悪化しないと外見に表れない。さらに野生が強く残っており、自分が弱っている事を隠し通す術に長けている。
チビも突然やせ細りヨロヨロしだした。エサも食べなくなったので動物病院に連れて行ったら腎不全の末期だと言われた。やせ細ったのは極度の脱水症状を起こした為だった。知らないうちに病状は進行していたのだろうが、2、3日前までいつも通りエサをせがみ、敏捷に動き回っていたのだから、とても唐突だ。
動物病院で皮下輸液で水分を補給してやりいったん連れてかえった。だが、血液検査の結果を連絡してきた獣医さんの所見はとても悪かった。
実は先日18歳で他界した爺さんネコのセルベスターも腎不全ネコだった。そのため4年間、毎日のように皮下輸液をしてたので我が家にはまだ輸液製剤のストックがあるし、カミサンはちょっとした獣医並にネコの皮下輸液ができる。
ふらふらとして反応が無く、エサにも顔を背けて苦しそうなチビが、楽になってくれれば、と皮下輸液と, これまたセルベスターのが残っていたコルチコイド・ステロイドを二日間与えてみた。
すると驚いた事にちびネコはこの二日でかなり回復し、エサも自力でがつがつ食べ、動き回るようになった。台所までエサを食べにすたすたと歩いてきたり、名前を呼ぶとにゃーと返事をする。世話をやこうとするといつも通りいやがって軽やかに宙を飛んで逃げさえする。
年齢が年齢だし、腎機能が相当悪化しているのは確かなので見通しは全く良くない。でもいましばらくの時間はありそうだ。