AIとオープンソース

AIと呼ばれる機械学習アルゴリズムはその名の通り学習しないと使い物にならない。

例えば顔認識は多数の画像を用意して「これはアントニオ猪木」「これはアントニオ猪木じゃない」と教えないとならない。今流行りのニューラルネットやディープラーニングを実用化するためにはそういう高精度なトレーニングが必要になる。

幸い今はいろいろな研究者チームや企業がトレーニングされたニューラルネットを公開している。トレーニングされたニューラルネットからパラメータと呼ばれる内部のデータを抜き取って公開しているのだ。

そのオープンソースのパラメータデータをダウンロードし、白紙状態のニューラルネットに取り込み覚醒させ、そのニューラルネットをさらに進化・応用させられる。元のパラメータを生成する高精度なトレーニングをしなくて済むわけだ。

そうするとニューラルネットそのものより生成されたパラメータに価値があるように思えてくる。

この先ニューラルネットが進化するにつれて大企業が価値の高いパラメータを独占しようとしたり、誰かが悪意を持って生成したパラメータがウィルスとして拡散されたりするのかもしれない。

そういう事考えているとちょっとワクワクしてくる。