ネットフリックスはビッグデータを駆使して「あなたはこんな映画も好きかも」と推奨してくれる。これをレコメンダーシステムと言うのだが、ネットフリックスはこのレコメンダーの技術では最先端を行ってるとけっこう自慢げに言ってる。
でも正直なところ最近の(アメリカでの)ネットフリックスのおすすめは良いと思えない。しょうもないB級映画ばかりすすめて来る。お勧めを途中までみてはつまんないじゃんと止めて、を繰り返し、あーもういいや自分で探そう、となる。時間の無駄だ。
そこでネットフリックスのカタログをいろいろみて気がついた。ネットフリックスには自分の好みの映画があまり無いのだ。昔はたくさんあったのに。
実はネットフリックスはアメリカのTV・映画業界と前から揉めていていろんなコンテンツが配信できなくなり、外国のコンテンツ(時折自前のコンテンツも)をネットフリックス・オリジナルと銘打って流すようになった。テクノロジーはすごいけどコンテンツそのものはジリ貧なのかもしれない。
それは置いとくとして、そもそもこれはレコメンダーがいかに素晴らしくても、おすすめできる在庫が無かったり、貧弱だったりすれば無意味って事だと思う。
最近Eコマースとかにレコメンダーつけるのが流行りみたいだけどSKU数が十分多くないサイトとかはレコメンドするものがないわけだ。ネットフリックスみたいに変なレコメンドしてマイナスイメージになるのがオチなんでないのか。
それぐらいだったらビジターを取り込めるコンテンツを増やす方が全然良いと思うんだけどな。