To Do管理

自分が最初に使ったパソコンはホームステイしてた家にあったオズボーン1というCP/Mコンピューターだった。昔の大きなミシンが入ったようなクリーム色のケースで自称ポータブルコンピューターだった。小さなブラウン管とフロッピーが2台、そしてなぜかHPIBがついていた。

オズボーン1でワードスターと言うワープロを懸命に覚え、学校の課題のエッセイを書いてプリントして持ってった。自分が通ってたオレゴンの私立高校の先生達はみんな一家言ある人達で、ワープロで打ったエッセイを嫌う先生もいた、そんな時代だった。

時代は進歩しTo Doリストをパソコンで管理するのが流行りはじめた。自分もPC互換機でTo Doを使おうとしたがどうしても使いこなせなかった。To Doリストを使うのにわざわざコンピューターを立ち上げないとならなくて、思った時にぱっと書き足したりできなかったからだ。

さらに時代は進歩し、スマートフォンでTo Doアプリが使えるようになった。いつでも手元にあるからついにTo Doを自由自在に管理できるぞ、と思いきやこれも上手くいかない。アプリそのものが高機能すぎて使いにくかったりしたが、もっと基本的な問題があったのだ。

スマホは開けた瞬間にメールだのニュースだの某大統領のバカツィートだのが出てきて思考が明後日の方向に行ってしまう。便利だが効率の良い思考除去装置でもあるのだ。正直なところただでさえ忘れっぽい自分が、触るだけで考えてた事が蒸発してしまうスマホでTo Do管理は無理だった。

ここまでで試行錯誤ン十年。To Do管理はもう諦めていたが、この数年欧米で特に女性の間に流行っているバレットジャーナルを知り、試しに紙の手帳で真似してやってみた。

そしたらできちゃったのだ。意外とスムースに。

この辺自分にはいろいろおもしろいトピックなのでまたいろいろと。