だいぶ前に手に入れたSchneider Kreuznach Xenar 150mm F5.6 レンズ、アダプターでSL66につけて使っている。 大判レンズなのでクラウン・グラフィックでも試してみたいが、SL66で使う方が楽なのでSL66につきっぱなしになっている。
0番シャッターを使う大判レンズは軽くて小型な物が多いらしい。 このXenar 150/5.6も軽量で小型で、まるで一眼レフのパンケーキレンズのようだ。 これでシャッターまで内蔵しているのだから、大したもんだ。
大判レンズをSL66につけると手軽にティルトして撮影できる。面白いのでこれも少しやってみた。 失敗覚悟で期限切れのフィルムをテキトウに自家現像だ。
近くの湖の遊歩道をジオラマ風に撮ってみたのだけど、遠すぎてうまくいかなかった。 実はファインダーに映る画があまりにシャープでよく見えて構図が遠過ぎる事に気がつかなかったのだ。 おかげで人物がケシツブのように小さくなってしまった。これでは何がなんだかわからない。 (画像クリックで拡大)
でもスキャンして真ん中を引き延ばしてみるとちゃんと人が歩いているところにピントがあっていた。 転がっている石とか木の枝まで見えている。すっごい。 全体的に発色は渋いが、これは期限切れフィルムのせいか。もっとも海から離れたら荒野ばかりのサンディエゴ近郊は実はこんな色だ。
SL66純正の150ミリレンズに比べたらオモチャみたいに見える大判レンズだがこのレンズで撮ってみて大判の面白さを垣間みた。 このXenarのようなレンズは中古なら値段もかなりお手頃だし、ポートレートでも遠景でも開けても絞ってもなんでも使えちゃって素晴らしい。
ところでこのSL66のフィルムバックが光線漏れしちゃっている。ダークスライドの開口部の端からのようで、調べたら開口部まわりのネジが緩んでいた。たぶんこれのせいだろうけど確認しないといけない。
で、このレンズをSL66で試してみたのがきっかけで大判を試してみたくなり、いろいろごそごそとやっているのだけど、それは今度また。