Diafineを使って現像してみた。
ダイアファインは2液式の現像液で、非活性状態のA液をフィルムに染み込ませ、現像を活性化するB液に浸して現像すると言うものだ。
浸透したA液の分量しか現像効果がないので時間とか温度とか攪拌とかは結果にほとんど影響しない。 フィルムに液が染み込む時間(標準で3分)さえ待てば良いのだ。
さらに面白いのが、露出をオーバーやアンダーにすると階調や粒子の粗さは変わるけど白とびや黒つぶれはそれほど変わらない。
で、一番階調とかが好ましいのはフィルムのISOを1から2段増感して撮影する事なのだ。 ようするにダイアファインの正しい使い方は増感撮影(ISO400だったら800で撮影)して時間や攪拌は適当で現像する事なのだ。 増感しなくても特に黒つぶれしたりしないからISO設定もいいかげんで良い。
しかも時間や攪拌がいいかげんで良いと言うことは違うフィルムを混ぜて現像できる。 それに現像液は混ぜない限り活性化されないので使い残りは捨てずに戻せる。 さらに非活性状態の現像液は超長期に保管できる。 120フィルム6本に吸収される現像液の量は数ミリリットルなのでホントに長持ちする。 と言うことはしょっちゅう現像液作る必要もない。
と、ワタシのようなイイカゲンな人間にはまさに理想の現像液なのだ。
と言うことでバラバラに撮って置いていたいろんな種類のモノクロネガを一挙に大量現像した。 フォマパン400が2本、イルフォードHP5+が2本、 イルフォードデルタ400が2本、TMAX P3200 が5本にトライXが1本。
これだけバラバラのネガを一緒に現像できるだけでもすごい。どれも増感しないで撮ってたけど、全部あっけなくまともに現像できた。
いや、ダイアファインすごいなー。 粒子がちょっと粗いけどこれは増感してないからかな。 まぁこれをしばらく使ってみよう。