こないだ駐車場においといた愛車のリアフェンダーがこすられてへこんでいるのを見つけてしまった。
指二本分ぐらいのへこみなんだけど、梃子の原理でリアフェンダー全体が歪んでしまっている。 うわぁ。
さいわいぶつけたのは良心的な人で連絡先を残して行ってくれた。 電話してみたら、保険を使わず自費で修理費を払いたいと言う。
保険を使うとこの先掛け金があがるから、と思ってるみたいだけど、それは修理費が安ければの話。
指二本分のへこみ以外にリアフェンダーの歪みを直し、バンパーのエキステンションの整合を取り、すれた部品を交換して、クォーターパネルを塗装して周りになじむようにブレンドして、とまぁ軽く1000ドル近くにはなる。
ワタシは板金修理はしたことないけど、見積もりをするソフトは専門なので大体わかってしまう。
この程度の事故で保険の掛け金がどんなに上がっても1年で1000ドルも上がる事はない。 だから自分で払うのは無意味なんだけど、この辺をアメリカ人に説明するのは難しい。 なぜって? いや、なんせ算数できないから、アメリカ人は。
結局ワタシの保険会社に事後処理は任せて修理してもらう事になった。
昨日クルマを修理工場へ持っていって見積もりしてもらったら、以前いた会社でワタシがチーフとして開発した見積もりソフトを使っていた。
思い起こせばこのソフトを開発していたとき、テストに使うデータはワタシのこのポルシェのモデルだった。 というか、ワタシがみんなに「オレの車のデータを使え」と無理やり使わせてたのだけど。
このクルマのデータを使って作った見積もりソフトで実際に事故ったこのクルマの見積もりをするのは、まるでSFの平行世界に来てしまったような変な感じだった。
その感覚はワタシと、当時の仲間たちにしかわからないかもしれないけど。