以前クラウドソーシングの原理で個人投資家が個人へ融資する、アメリカでも比較的新しい投資システム、クラウドレンディングの事を書いた。
実際に自分でヘソクリを投資してみた結果、ついに最初の返済が入金してきたので一連の流れを書いてみる。
クラウドレンディングサイト
まず運用するクラウドレンディングサイトを選んだ。大手は二つぐらいあるが、実際に運用している知り合いにいろいろ話を聞き、さらに自分なりにサイトの説明を細かく読みリサーチして決めた。
この時点で自分にとっていい・悪いポイント(英語でPros and Consという)は下記だった。
Pros
- 分散型の融資で低リスク
- 自分でリスク・リターンのレベルを無限に選べる
- 融資相手の選別や運用が自動化できる
- だからあまり手間がかからず堅実に運用できそう
Cons
- ローンを借りたことあるけど逆に融資したこと無い。知識も無い
- だからリスクを理解していてもなんとなく不安
ちなみにクラウドレンディングサイトはビジネスライクで色気がない。
クラウドレンディングサイトに登録
まずはクラウンドレンディングサイトでアカウントを取得する。
実はこのクラウドレンディング、アメリカ国内でも限られた州でだけ営業が許可されている。残念ながら日本からも投資運用できない。
自分の住んでいるカリフォルニア州でも営業しているが、収入と資産が一定額をクリアしてないと融資者として登録させてくれない。これは生活保護を受けてる人が融資したり、組織犯罪に悪用されるのを防ぐためで、生活に多少なりとも余裕がある個人でないと投資できないようになっている。
プロセスは簡単
いったん手続きを終えてアカウントを取れば、投資の手順そのものはむずかしくない。
流れとしては銀行からサイトへ入金したら融資する相手を選んで融資するだけだ。ただ少額分散型なので最低でも100以上の融資先を選ばないとならない。手動では大変だ。
実は機械学習アルゴリズムを使い融資先を選んで融資しているツワモノもいて、自分もこれをいつかやってみるつもりなのだが、入力条件にもとづいて融資相手を検索してくれるツールがサイト上にある。これを使って自分のポートフォリオを作った。
ポートフォリオ
融資相手はAからGまでリスク・リターンのグレードがついている。Aは優良だがリターンも少ない。Gまでいくとリターンは高いのだが焦げ付きリスクも多い。このA-Gグレードを組み合わせたポートフォリオがいくつか用意されていてすぐ融資ステップに進むことができる。
でもお仕着せのポートフォリオでは芸が無いので、優良グレードを主としてちょっとアブナイのも入ったポートフォリオにしてみた。 これだと融資全額の利回りは11%。そのうちチャージオフという回収不能予想額が3.6%。差し引き7%ほどの利回りになる。
念のために、これは契約でもなんでもなく、保証でもない。5%から8%の利回り運用になるかも、という想定の投資だ。 投資運用には必ず何らかのリスクはある。株でも債権でも元金割れしない保証は何もない。それはクラウドレンディングも同じだ。
その辺はしっかり理解したつもりで、融資する、のボタンをポチッとする。
するとその後はまた自動で融資手続きをしてくれる。
(一回だけ続く)