修理に出していたFとDP−12がかえってきた。
ニコンFはFTnファインダー、ボディ両方のオーバーホールを依頼した。
返ってきたFTnファインダーはシャッタースピードを触ると起きるメーターの飛びが無くなっていた。感度設定の抵抗体を治したのだ。この部品がいかれると露出計は使い物にならなくなる。 このファインダーもそうだった。
治そうにも保守部品はもう何年も前に無くなったと聞く。だがこの修理屋は絶対治せると自信を持ってた。ちょっと疑ってたけど、ちゃんと治したのはすごい。そしてメーターは手持ちの露出計と比較すると感動するぐらい同じ値がでる。とても正確になった。
Fボディは操作した感覚が変わっていてびっくり。 巻き上げのごりごり感が無くなっている。とてもスムースだ。 そしてカコンカコンと響いたシャッター音はパシャっと落ち着いたかっこいい音になっている。
まるで別のカメラをさわっているみたいだ。
12コマ目で必ず停まったカウンターもちゃんと治っている。 裏蓋を開けてみると埃一つ残さず綺麗にしてある。
このカメラ、メーターやカウンターが動かないと言えど、使えない訳では無かった。だけど、動くが使えないメーターやカウンターは気になる。機体が信用できない気がしてくるのだ。
そうやってなんとなく使わなくなった原因の細かい点がみんな治っている。
ニコンF、齢40年にしてついに完全復活だぞ。