ちょっと前に日本旅行してきた。
もちろん日本には時々行くのだけど、近年まで日本をどう楽しむかというのを真剣に考えてなかった。
知らない外国だったら色々調べて目的を持って旅に出る。でも日本は生まれた国だし日本語喋れるし知ってて当たり前じゃん、みたいな感覚がある。なのでとりあえず予定組んで飛行機乗って行ってなんとなく過ごして疲れて帰って来て熱を出す、みたいな事をずっと繰り返してきた。
なんでそんな事になってたかというと、日本に最後に住んでたのはン十年前、それも社会人になる前だったので日本の事は知ってるようで知らないのだ。知らない国なのに気合入れて旅をしないので、ただ行って帰ってくるような事を繰り返していたのかもしれない。
知ってるようで知らない、近いようで遠い国、という不思議な関係なのは気がついていたんだけどなぁ。まぁ認めたくなかったのかもしれない。
でも近年そういう現実を認識して旅行者の目で日本を見るようになったら日本は素晴らしい旅行先になった。
食べ物にしろ買い物するお店にしろ日本はなんでも素晴らしいものにあふれている。しかも日本では言葉が通じるのでただの観光旅行より何倍も内容の濃い旅が出来る。
例えば現地の人たちが開店前から並ぶ飲食店なんて言葉がわからない国だったら探しようもない。何を注文して良いのかもわからない。それが日本ではいともたやすく高いレベルでできてしまうのだ。今までいろんな国行ってきたけどこんな素晴らしい旅行先は他に無い。
そう思うと日本がちょっと遠い国で逆に良かった気がしなくもない。