エロクエンス

英語にエロクエンスという言葉がある。エロではじまるけど残念ながらいやらしい意味はなくて、日本語で弁舌、雄弁、熱弁、立板に水と言ったものを全部ひっくるめた、「人の理解を得て共感に訴える話力」といった意味の言葉だ。

ビジネスの世界だけでなく技術系の仕事でも人の輪の中で仕事をしたり、リーダーシップを発揮するには必須な能力だと思う。昔からそういう能力を持った人と仕事するたびにエロクエンスというものを実感させられてきた。

アメリカでそういう人たちは外国出身な場合も多く、完璧な英語を喋るわけではない。アメリカの企業のトップでも強いアクセントがある人が結構いる。そういう人たちの喋りに触れているとLとRの発音とかそれほど大した事じゃないと思う。

それだけでなく、著名な人には吃りがあった人がよくいる。ダイ・ハードのブルース・ウィリス、マトリックスのサミュエル・ジャクソン、ヴァージン・グループの総帥リチャード・ブランソン、前副大統領のジョー・バイデンまで共通して子供の頃吃音が酷くイジメにあっていたと言う。

面白いのはミスター・ビーンで有名なローワン・アトキンソンだけど、彼も吃音がひどかったそうだが、違うキャラになりきるととたんに吃音が無くなるそうだ。

そういう話を聞くとアクセントや吃りなどは克服できる表面的な事なんだなと思う。