エクセルでマクロ書いたら怒られるべき理由

エクセルでマクロを書いて効率化したら怒られたって話が出回ってる。

実はアメリカでもローテク分野はエクセルで溢れている。今の会社がそうだった。自分は会社を言うところのIT化するためにヘッドハントされたのだが、入ってみたら会社中手作りエクセルに蝕まれていて頭を抱えた。

例えば毎週百万行あるCSVを取り込んで一部の人間だけが知ってるマイルールで手作業で集計し、それをまた手作業で分割して何十人の担当者達に送るなんてことをやっていた。

全部手作業でとんでも無い労力を使っていて、やらされる人たちが嫌がって辞めてってしまう。これを自動化できないか、みたいな話になった。

データの集計だけをみれば自動化するのはできそうだったし、他にも似たようなエクセルのレポートが幾つもメールで飛び交っていたから自動化する価値はありそうだ。

だが自分は担当者達がこのデータをどう使っているか知りたくて聞いてみることにした。

するとかえってきた返事は

「あーあれね。あんまり使ってないわ」
「一部は見るけどさ、全部はちょっとねぇ」

だった。

その他多数のエクセル添付メールに関しても「見る暇無い」とか「一応とってあるよ」とエクセル作ってる人たちが聞いたら泣き出しそうな返事ばかりだった。

なのでエクセルをただ自動化するのはやめにした。そして「なぜ必要なのか」「何を知りたいのか」を解明しデータをもっとピンポイントで可視化して攻める事にした。

これでかなりの結果は出せたんだが、まぁ当然いろいろありましたよ。これはこれでまた別の機会にでも書きます。

で、何が言いたいかと言うと「なぜか」を聞かずにそのまま自動化しようとする人がいたら、怒られるべきなのだ。

それを掘り下げない上の人たちが。

マクロで出来てしまうことならデータベースに入るようにしてリアルタイムで集計できないのか。他にも同じようにちまちまと手作業で作ってるデータも一緒にやっつけれないのか。

それよりそもそもそのデータの必要性ってなんなのか。

誰かがマクロを書いてたらまずそう聞くべきだと思う。