直訳表現

日本語の表現をそのまま英語に直訳するとかなり違ったニュアンスになる事が多い。

例えば日本語で「それはそうかもね」と言うあいづちは共感を表す。だけど英語に直訳したら「可能性があるということを認める」というえらく上から目線の表現になる。

これは自分の経験でもあるのだが外国語での表現を知らないと、脳は無意識に母国語を外国語にして言おうとするようだ。だから上のような間違いはン十年前、10代で英語が喋れなかった頃にあったのを覚えている。

そうやって喋ろうとしていた最初の頃、そんな間違った表現を使っている自分を真に受け「なぜそうかもしれないというのか。そんなに不確かに思ってるのか」と聞いて来たアメリカ人の友達がいた。

その時「自分の言い方は正しくないのだと思う。共感してる時ってどう言うんだ」と正直に聞いたら「そうなのか、そういう時の表現はこうだ」といろいろ教えてくれた。

その表現もたった一言だったりして難しいことではなかった。英語が喋りたかったら自分の言葉を訳すのではなく、そういった知らない表現を学ばないとならないと知ったのはあの時だったと思うな。

そしてそれはもしかして写真や絵画でも同じようなものなのかも知れないな。