フィルムフォトグラフィープロジェクトというポッドキャスト番組が主催するウォーキング・ワークショップに行ってきたのでレポートする。
フィルムフォトグラフィープロジェクトとは
フィルムフォトグラフィープロジェクト(略してFPP)とはフィルム写真がテーマのポッドキャストだ。iTunesでも聞けるし、FPPのサイトでも聞くことができる。
もちろん英語で、内容はフィルムに関連あることをとにかくみんなでべらべら喋る。赤外フィルムからブラウニーカメラからニコンFまで、いろんな話題をいろいろとにかくべらべら喋る。
きっちりとプロデュースした番組ではなく、フィルム写真とカメラが題材なえらく日常的な会話なので、英会話の聞き取りとして挑戦してみるといいかもしれない。 ちょっとレベルが高いかもしれないが。
で、FPPはフィルム写真を広めるのが目的なので、出演者達がポッドキャストのスタジオを出て、フィルム写真家達と交流する会合を開く事にした。 要するにオフ会である。
その際、みんなで写真撮りながら歩いて回る時間を作るようにしたので、ウォーキング・ウォークショップ(歩くワークショップ)と呼ぶようになったということらしい。一応海辺にみんなで行って写真撮ってきた(自分とカミさんはちょっと撮ってあとはビール呑んでた)が、まぁ集まってフィルム写真のことでワイワイするんだ、と思っとけばまちがいない。
現像所ツアー最高
今回はサンディエゴから車で一時間のサンクラメンテと言う海辺の街にあるThe Darkroomという現像所で開かれた。 従業員の人に連れられて現像所の中を周ったけど、これがホントに面白かった。
フィルムの現像は、全自動の機械でやっていた。出入口が宇宙船のエレベーターみたいになっている大きな部屋全体が暗室になるようになっていて、そこにC-41, E-6, そしてモノクロの現像機があった。C-41とE-6はちょっと年季の入った工場萌え系のプラスチック部品を一切使わない全金属製の機械だった。えらくかっこ良かった。
現像機は幅は一メートル以下だが、高さが3メートルで長さは5−6メートルもあった。中には背の高い薬品槽がいくつも並んでいて、フィルムを自動的に各薬品槽に漬けてくれる。薬品槽には下から窒素が送り込まれて撹拌効果が出るようになっていた。
スキャンは業務用の高性能なやつが数台あって、110フィルムから6x12などのフォーマットもスキャンしてしまえる。 プリンターも数台あり、かなり高性能なダイサブリメーションプリンターもいくつかあった。
そして好感度が高かったのが、現像、スキャン、プリントとどれも職人肌の担当の人が仕切っててすごくこだわってる感じだった。良いよね、こういうの。
フィルム撮る奴はいい奴
集まったのは主に機材オタクっぽい男性だ。爺さんっぽい人もたくさんいたが、20代、30代の若年層も結構いた。女性もちらほらいたが、ニコンFにジェルホルダー着けてたり、ペッツヴァルレンズ着けてたりするようなカックイイ人たちだった。
みんな自慢のカメラ持ってきてて本当にずっとフィルムカメラの話をしてたんだけど、すごく良いなと思った事がひとつあった。
スピグラにエアロエクター着けてる人がポラロイド専門の人とカメラ見せ合って喋って、それを110フォーマットの可愛らしいカメラで撮ってる人がいたり。 モノレールの8x10を持ってきた人とホルガ使いの人が談笑してたり、とフィルム撮る人なら誰でも仲間だ、というこの雰囲気がとても良かった。
これが一番の収穫だったかな。
あ、あと夕方に食べに行ったレストランすごく良かった。 これはまた次の機会に。
参考までにフリッカに上がってる参加者の写真
https://www.flickr.com/photos/michaelbartosek/sets/72157650938762627/