日本ではヤフーオークションが主流だけど、欧米ではインターネットオークションといえばeBayだ。 自分もeBayはよく使っている。
もっぱらカメラだの趣味の機材を買ってばかりいるのだがたまに気が向くとどっと物を売りに出すこともある。 最近、使わなくなったカメラや機材をちょっとまとめて売ったがその際の幾つか面白いエピソードをちょっと書いてみたい。
ライカR6を売った
ライカRレンズの攻略法にもあるように、ライカR6は大好きなのだが、2台もあって両方使い切れない。もう置く場所も無くなってきたのでしばし悩んだ上で1台売ることにした。 不人気なRボディの中でもR6とR6.2は高めの中古価格だが、それでも大した値段で売れなかった。
ところが送って数日、R6を受け取った買い手の人からメーターの動作がおかしい、と連絡が来る。泣く泣く売ったのにこれかい、とさらにがっくりしてしまう。
まぁ仕方がない。「送った時は問題なかった。そのR6は自分のところに帰って来たがってるのだと思う。申し訳ないが全額返金するから返品してくれ」とすぐ買い手に連絡した。
すると買い手にも通じるところがあったのか、「そうか。使えなくはないから返品はやめにした。このまま持っとく」と連絡が来た。
買い手はすごい人だった
買い手の方を、ミスターR6と呼ぶとしよう。 ミスターR6 とは妙に気があったのでその後メッセージのやりとりをするようになった。
すると判明したのがミスターR6 はなんと1960年代からいくつかのサンフランシスコの新聞社でカメラマンをしていたプロ中のプロカメラマンだった。名前で検索したらサラ・ヴォーンやスティングだのブルース・ウィリスだのを撮った写真がザクザク出てくる。
そんなすごい人がなぜR6を買うのかというと、(おそらくまだ若い)娘さんが写真に興味を持ちだし、すでに持っていたライカR6にトライX詰めて撮って暗室にこもってプリントまでするようになったのだそうだ。
で、ミスターR6は自分もライブハウスシーンとか撮りたい。でもデジタルではなくモノクロフィルムで撮りたい。それにはボディがもう1台必要だ、となりそこでR6購入となったのだそうだ。
ライカが取り持った縁
そんなにすごい人だったんだ、プロカメラマンとやりとりしたのなんて初めてだ。自分は全部独学で、他の人と写真談義もろくにしたこと無いんだ。と伝えたら「写真ちょっと見せてもらえないか」と聞かれてしまった。
すごくどぎまぎしたがまぁ検索されたらすぐわかっちゃうし、とフリッカのフォトストリームを見てもらったら、かなり遡って見てくれた。そしていくつかとても感銘深い指摘をしてくれた。
そしてミスターR6はなにか思う事があったのか「自分がとても影響を受けた写真家の本を君に贈ろう」と本を一冊送ってくれた。
昨日配達され、今日も何回となくページをめくって観たその本はユージーン・スミスのAn Aperture Monographだった。
現在、ライカRの4、5、あるいはR6を購入を考えています。 デジカメはニコンを使っていますが、モノクロ写真を撮ろうと思い、ライカを検討中。お勧めの機種とかありますでしょうか。
ライカの一眼ボディだったらR6が一番良い、と思うのですが、Rレンズはミラーレスでアダプターで使えることからか値段が上がり、Mレンズに比べてお買い得感が薄れてしまいました。 Rボディは最近値下がりしてますが修理費は相変わらず高いのでライカRそのものはお勧めでないかもです。
でもR6.2の程度の良いのがあったら自分は買っちゃうと思いますが。