30歳で400億円

日本のアマゾンでキンドル本を買えるようなったのだけど、面白い本がアダルトとかと混ざってるので探すのにちょっと手間取っていた。

でたまたま目に止まった杉本宏之さん著の「30歳で400億円の負債を抱えた僕がもう一度起業を決意した理由」を買って読んでみた。

けっこう面白い

内容的に、というかストーリーとしてはけっこう面白い。

何億というお金を回している人の観点から物を見ることは自分たちのような人間にはあまり無い。そういう世界ではやっぱりお金に対してもふつうの人とは感覚が違う。それもあって、急上昇していく過程も、転げ落ちていく部分も面白い。

ストリートしては面白い。十分面白い。テンポも良くて読み出したら止まらない。

で理由はなんだっけ

でも読み終わった後、タイトルのもう一度決意した理由ってなんだったんだろう、と考えたら良くわからない事に気がついた。

不動産マーケットの上昇期に才覚のある人がどんどん伸びていって、どんどん伸び率の良い商売を追求していって最後にはレベレッジと言う株の空売り空買いみたいな事をしていた。

そしたら金融ショックで回転が止まりビジネスが空中分解してしまった。 さてその人がまた起業をして億単位のビジネスになった。

あらすじ的にはそういう話だが、そこにはなにがあるのだろう。再度起業をした理由は何だ。

そういう人だから

良い意味で、そういう人と言うのはいるのだ。 才覚があり、高いレベルのモチベーションがある人は成功しても失敗しても止まること無く何度でも起業するだろう。

アメリカでもハイテク業界に連続起業家と呼ばれる人たちがいる。 会社を起こし、大企業の目に止まるぐらい成功したらさっさと売ってしまうか株を上場する。 これをエグジットと言い、もちろん相当額の収入につながる。

そういう人は、起業して会社を育てる過程の興奮が好きで、それを繰り返すのだ。 もちろんその過程で人脈も広がるし、他のビジネスへの造詣も深くなる。 そうやってどんどんする事が大きくなっていく。

モチベーションは性格の一部で、持って生まれた物が大きいと思う。 だからどんなに失敗してもまた起業する理由は、そういう人だからだと思う。

アメリカではそれは胸をはって言える事なのだが、さて日本ではどうなのだろう。