最近、フィルム現像がすごいペースで進んでこの1,2ヶ月で100本以上たまってたのが無くなった。カラーネガもポジもモノクロも35ミリも中判も全部追いついた。
で、ここ数日XPANで撮ったポジを9000でスキャンしてたのだがこれがどうもおかしい。明るいところにかなりのハロがでてる。うーむ、なんでだろう。
実はXPANは何を撮ってもイマイチの結果しか出ない。45ミリレンズの前玉にでっかい傷があるので、コントラストが落ちるのだろうと勝手に思い込んでた。でもポジスキャンのぼわぼわがあまりにも酷いので気になってCoolscan Vの方で同じコマの一部をスキャンしてみた。するとくっきりとスキャンできてしまったのだ。
そこでライトテーブル引っ張り出してきてみてみたら、ボワボワはフィルムには無い。9000のガラスホルダーが乱反射でも起こしてるのかしら、とプラスチックの枠ではさむホルダーを使ってみたがボワボワは変わらない。
そこでふと思ったのだが、これはスキャナーの光学系が汚れているのではないか。 それだったら清掃すればいいだけの話ではないか。
9000はディスコン品だが、元はかなりの高額機器なので本来はニコンのサービスに持ち込むべきなのかもしれない。ところがアメリカのニコンサービスはとんでもなく評判が悪いのだ。 どれぐらい悪いかというと、自分の経験からするとフィルムスキャナーなんか送ったら壊されたりしてまともに帰ってこないと覚悟したほうがいいぐらい悪いのだ。
実のところ、メーカーの品質やサービス神話がまかりとおるのは日本だけでアメリカに来ればニコンとか日系メーカーはサービスに関してはかなり酷いのが実情だ。
幸いネットに9000の分解方法を出している人がいたので、自分でやってみた。カメラと違ってスキャナーは分解が楽だ。ものの数分でスキャナーユニットを外してミラーが見えた。するとやっぱりホコリだらけ。最初は鏡面がボール紙に見えたぐらい。 これをそっと清掃してまたあっという間に組み立て完了。
ボワボワだったポジをもう一回スキャンしてみたらすごい違いだった。不思議とネガだとあまり違いはでない。ネガは反転してるので暗いほうがボワボワする。それはあまり気にならないようだ。
しかしポジだとすごい違いだ。9000でポジはほとんどスキャンしないので気が付かなかった。
下のサンプルは左が清掃前、右が清掃後。Vuescanで全く同じ設定でスキャンした。
でもなんだな、ボワボワしてたほうが海や空はヌケが良いように見えてしまうのね。