ニューヨークマラソンをイラストで実況しながら走ったイラストレーターを見つけた。 絵筆とスケッチブックを持ち、走りながらウィットのあるイラストを描き、写真に撮ってツィッターにアップロードし、完走したのだ。
実はニューヨークタイムスのイラスト作家なので気の利いたイラストはお手のものなのだが、それにしても面白い。
なにがって画が面白い。マラソン走りながらイラスト描く発想が面白い。それをツィッターにアップロードしてマラソンの実況中継にしてしまうなんてさらにすばらしい。
最後の方はさすがにへばってるけど、それでもやりとげている。
ブログとかツィッターとか表現の場にしてる人はけっこう多いけど、いまどきのデジカメやスマートフォンで撮ったこぎれいな写真ばかりだ。インスタグラムもできあいのレシピがあってそれ以上の事はできない。
逆に言えば機械に組み込まれた枠の中の事しかできない。プリクラみたいな物をせっせと大量生産しているのか。自分でやってみてどうも面白くできないと思ってたけど、考えてみればとんでもなくつまらない話だ。 いや、自分の撮る写真がつまらないのもあるけどさ。
でも発想がもうちょっと自由なら(そしてちょっと体を張れば)同じ枠の中でもこんなに面白い事もできてしまう、という例に久々にあった。