愛車のポルシェは昔、爆煙ポルシェだった。 1980年中期製造のカレラ3.2リッター6気筒水平対向エンジンは排気バルブガイドが摩耗しやすいのだ。エンジンを停めたあとにこの摩耗したガイドを伝ってオイルがシリンダーに入る。 エンジンをかけるとこのオイルが燃えてキノコ雲が立ち上がる勢いで煙を噴く。さらに、O2センサーにオイルが付着して混合比がめちゃくちゃになりやたらと不機嫌なクルマになる。
カリフォルニアは公害に厳しく、爆煙を出すだけで立派な交通法違反になる。 それも警察でなくても環境保護派の市民が通報するだけで出頭しなければならなくなる。
ようやくエンジンをオーバーホールして普通のクルマになったのでこれで普通の一般人として暮らして行ける、と嬉々と平和な日をおくっていたら、昨日突如としてカミサンのクルマが爆煙を吹き出すようになった。
急遽行きつけの修理屋に持って行ったら、クランクケースの排気バルブ(CVV)がやられていると言われた。これはBMW X3や3シリーズに良くある問題だそうで、CVVが故障するとエンジンオイルがインテークに吸い上げられてシリンダーで燃え白煙を吹くようになる。 放っておくと大量のオイルがシリンダーに入って大問題になる。
ま、とにかくCVVと付属のホース類を交換してカミサンのクルマが普通になった、と思ったら修理屋にカミサンを送って行った帰り道にポルシェのシフトリンケージがおかしくなった。
思い当たる事は別にないんだけど、これはなんかの祟りなのかしら。