ニコンFは修理から返ってきてから調子が良く、ファインダー覗いてシャッターを切るのが楽しくてたまらない。
一緒に修理に送ったDP−12だが、こちらはファインダーをのぞくととんでもない曇りがある。これを治して欲しい、とメモまで張って送ったのだが、見事に無視され、この曇り以外はとことんきれいにオーバーホールされて返ってきた。
こういうヘンコな修理屋さん、実は好きなんだが、この曇りはなんとかしたい。 このファインダーはかなりきれいな個体なのであまり素人修理をしたくないのだが。ま、しょうがない。
DP−12は一回開けてみたら中の細い配線がぽろぽろ切れてしまってハンダ付けしてなおすのに一苦労した。 幸い、曇りは接眼レンズのあたりなのでアイピースを分解するだけで良さそうだ。
で、開けてびっくり。この接眼レンズの張り合わせが思いっきり曇っているではないか。 これは交換するしか無い。でもこの接眼レンズは交換部品が手に入らない。ジャンク品から移植するにしてもDP−12はF2ファインダーの最終進化形でジャンクそのものがめったに無い。
試しに、とF2AのDP−11ファインダーから接眼レンズを取りだして使ってみたらこれがぴったり合う。
Flickrで聞いてみたら、大英帝国が世界に誇るニコンF2の専門家、Sover Wangさんが「DPシリーズの接眼レンズはどれも一緒」だと教えてくれた。
なのでDP−11から取った接眼レンズをDP−12に入れて使い、部品取りにジャンクのDP−1、DP−2あたりを探す事にした。