大金がアナタの物になるから連絡して来い、というスパムメールはたいがいえらく長文だ。
スパムフィルターに引っかかって見なくて済むのだけど時々新手がスパムフィルターをかいくぐって来る、というのは前にも書いた。今回かいくぐって来たのは、「アナタと同姓の人が2004年に不幸な事故で亡くなった。その方の遺産1950万ドルを分配するのを手伝ってほしい」という内容だった。
この手のスパムメールはアフリカのどっかの国の亡命した政治家の隠し預金を動かすのになんたらかんたら、と金額に合わせたスケールの大きい話なのが普通だ。世界をまたに掛けた壮大なスケールのスパムメールがインターネットを飛び交う中、これはかなり気の抜けたストーリーに属する。
気の抜けているくせに、金額だけはご丁寧に1950万ドルを Nineteen Million Five Hundred Thousand とわかりやすく書いてくれている。あぁ、ストーリーがいたらない分、金額に注目させようと思ったわけね。なんだか情けない。
スパムフィルターもこういうのは「お前、かわいそうだから通っても良いよ」と通してしまうんではないかと思う。