Asian Town

思えばサンディエゴもニホンジンが増えた。 日系スーパーが3軒もあってつぶれずにやっていってるから驚きだ。

25年も前、サンディエゴには日系のものは何も無くて、本一冊でも週末にLAまで行かないとならなかった。 それが20年ぐらい前から学生さんとかゴルフ留学の人たちとか駐在員とかが増え、日系の店が増えた。

初めて日本の本屋ができたときはうれしくて毎日のように行って本やマンガを買い、雑誌を定期講読してた。 行くたびに日本の人たちが何人も立ち読みしていたのを覚えている。 知り合いのレストラン・オーナーの人なんか「あそこのエロ本は全部立ち読みしつくしたぞ」なんて自慢していてた。短期駐在の人も、永住権持っている人たちもやっぱり日本の物に触れていたかったのだ。

今はニホンジンの人口が増えたおかげで何でも手に入る。そりゃ東京みたいにはいかないけど、ちょっとした日本の田舎とあまり変わらない。 くだんの本屋はだいぶ前につぶれたけど、今は日本の焼肉屋になり、向かいは居酒屋とビデオレンタル屋で、となりに日系の雑貨屋があり、ついでにタモリの顔看板まで立っている。

昔、日本のモノに飢えていたのは手に入らないからで、いつでもなんでも手に入るようになるとありがたみは減ってしまう。 そうなると、別に日本のモノが無くても平気だと言うことに気がついてしまう。 そもそも仕事はアメリカの企業ばかりだったし友達もアメリカ人ばかりなので、日本語や日本のモノが生活に入ってこないのだ。 気がついたらもう何年も日系の店には行かず、日本語もまともに使ってなかった、なんて時期もあった。

まぁそれぐらいでないとアメリカでやってけないだろ、と言うのもあるけどね。