英語発音のRは大切か

英語を学ぶにあたって英語の発音は大切か。 いやもちろん大切だ。 でもなにがどう大切なのかわかってないとけっこうまわり道になると思う。

アールとエルは大切か

英語の発音勉強っていうとまず日本語に無いRとかFとかVとかだと思うでしょ。 日本語に全く無い発音だからそればかり注意が行く。

でも極端な話、RがLみたいな発音で、VがBみたいな発音だと英語って通じないの? と言われれば、実はかなり通じてしまう。

アメリカ、特に西海岸にはメキシカンとか、インドとか中近東とか華僑系ベトナムの人たちとかいっぱいいる。 そういう人たちはかなり訛りが強く、発音は英語からかけ離れてたりする。 極端な話、インド系訛りの強い人なんてLもR全部Rみたいな独特の巻き舌発音に聞こえるんだから。

でも彼らはふつうに大して不自由なく英語で生活している。どうしてだろう。そもそも英語が通じるかどうかにおいてはなにが大切なのか。

抑揚とリズムだけで半分以上通じる

例えばRもLもFもVも無い単語、Obamaを発音するとしよう。最初のOは短く、低い。そして真ん中のaを伸ばす。人によってはちょっと高めに発音する。最後のaはふつうの高さで終わる。 リズム符でいうと「タタータ」って感じで、音の高低は 低・高・中。

日本語風に最初のオを高く発音したり、日本語の単調な「たたた」ってリズムで発音したら、アメリカ人にはわからない。どんなに発音そのものがきれいでも、自分の国の大統領の名前がわからない。まぁ、なんか外国語言ってらっしゃるのね、って反応を示す。

時々アメリカ人でも外国人英語が通じやすい人というのが居るが、そういう人は外国に住んでたとか、日本人の彼女がいたとか、なんらかの理由で違う抑揚やリズムに慣れている。

逆にいえば外国人訛りでも相手が慣れている抑揚とリズムで喋ればけっこう通じてしまうものなのだ。

母音が10以上使えれればさらに通じる

日本語には母音が5つしかないが、英語には10以上ある。日本語のアとエの間の音とか、オウと発音する音とかいろいろあってそれぞれ別物なのだ。 慣れてくると言えるようになるのだけど、日本語脳で「5つの母音の一つ」にあてはめて聞いていると違いがわからないままで発音できない。 だから母音の違いを認識するようにして、10種類も聞き分けられるようになれば、言えるようにもなると思う。

だからアールなんか気にしなくていい

最初はRとLの違いとかにこだわらず、抑揚、リズム、母音だけ聞き取って真似ていれば良い。そこそこ真似られるようになれば、完璧でなくてもけっこう通じるようになる。

そしてそこまで来ると実はRとLの違いも意外と簡単に言えるようになってると思う。